2014年5月25日日曜日

依頼者ごと全事件横断の金銭出納帳

 微調整のアナウンスです。
 従来より自作のデータベースでは,「事件詳細」画面で事件ごとに金銭出納帳をつけることが出来ます。
 事件が一つしかない場合には特に問題はないのですが,依頼者によっては,調停→訴訟や,保全→訴訟→執行のように段階的に複数の事件を行うことがあります。
 そのような場合にでも,今までどおり各事件毎に各事件の事件詳細画面で金銭出納帳をつけておけば,「依頼者詳細」の画面で,その依頼者についてのすべての事件にわたっての金銭の出納を確認できるようになりました。
 (何かを新しく入力しなければならないというわけではなく,個々の事件で入力していたものが,呼び出されて表示されるという仕組みです。)

 依頼者の情報を入力する「依頼者詳細」の画面の右側に,「金銭出納帳(顧客全事件横断)」というタブが出来ています。



 そこをクリックすると,当該依頼者のすべての事件について金銭出納帳に入力していたものが,表示されます。
 上の画面の例で言えば,「債権仮差押命令申立事件」,「貸金請求事件」,「執行」のそれぞれの金銭出納帳に入力していたものが,下記のように一覧表示されます。



2014年5月18日日曜日

後見事務経過一覧表のExcel出力

 休日ということでFileMakerの拡充作業を行なっております。

 成年後見事件などの事務経過一覧表の作成もFileMaker上で行えるのですが,最終的にExcelファイルの形式で出力できないものかと試行錯誤しておりまして,一応の形として実現しました。
 現段階では全自動というわけには行かず,若干の手間が必要にはなりますが,Excelファイルの形式で出力できたほうが微調整がいろいろとしやすいので,選択肢としてはないよりはあったほうがいいかと思いますので,つけてみました。
 実際に試行してみて,支障が大きければまた検討します。



 従前の後見関係の書類を作成する画面に下記のようなボタンが新しく出来ています。
 



 上に位置する「Excelでひな形出力」というボタンを押すと,下記のように事件の種類に応じて内容部分以外の箇所が入力された状態のExcelファイルがデスクトップに作成されます。




 また,下に位置する「Excelで内容出力」というボタンを押すと,FileMaker上で入力していた日付と内容が列挙されたExcelファイルが作成されます。



 この日付と内容が列挙されたエクセルファイル上でコピーして,先ほどのひな形の方に貼り付けます。
 罫線を修正して,列の高さを自動調整すれば,Excelファイルでの事務経過一覧表の出来上がりです。
 この辺りの処理はExcelの方でマクロを使えれば自動化出来るものです。
 ただそのような知識はないので,とりあえずの形として実装してみました。
 もうちょっと試行錯誤すればいろいろなんとかなる余地がまだある気がします。

 管財の書式についてもExcelを使うので,ここでできることが広がるとそちらにも応用できそうです。

2014年5月6日火曜日

管財事件の書面作成機能

 ゴールデンウィークなので,
ファイルメーカーの機能の拡充作業に従事しておりました。

 一応最低限のところまでは出来て,実戦投入の段階まで来ました。

 「事件詳細」の画面の右側のタブの中から,「書面関係」を選択します。
 
 その中に「管財書式」という箇所があるので(あることは前からありましたが),そこに集会の期日を入力してから,「作成」のボタンを押します。




 そうすると「管財関係書面作成」の画面に移動します。




 開始決定の日時とか,債権者集会の日時とかを入力しておくと,その右側のボタンから,債権者宛の通知書,裁判所宛の口座開設報告書,申立代理人あての通知書を作ることが出来ます。

 右上のボタンから管財書式のExcelファイルも作成することが出来ます。
 もっとも,今のところ,係属裁判所とか,破産者の名前とか,そういう形式的な情報が入力された状態に出来るというだけの利点しかありません。
 交付要求とか,届出債権とか,財産目録とか,収支計算書とかはまだファイルメーカーの方では入力できません。
 これらはそれぞれ予め項目が決まっておらず,事件ごとに項目の数が異なるなどするので,データベースとExcelファイルとを結びつけるうまいやり方がまだ見つかっていないからです。
 中途ハンパにファイルメーカー上でやろうとするとかえって不便になるので,とりあえずは,これらについては今までどおりExcelファイル上で入力してもらうのがいいかなと思っています。
 何か手間を減らせる良いやり方が見つかったら導入します。

 p.s.交通事故用の訴状作成機能の方が便利なものが出来そうなので,そちらが先になるかも。