2013年5月25日土曜日

弁護士とデータベースソフト



私は弁護士業務を行うに当たって,ファイルメーカーというデータベースソフトを利用しております。

データベースソフトとは,名前や住所などのいろいろなデータを入力しておいて,
それを表の形式で表示したり,必要なものだけ呼び出したりして,様々な形で活用するというようなソフトです。
弁護士も顧客のデータ,事件のデータなどを扱いますから,
データベースソフトを利用することで業務の効率化が図れるのではないかと思ったわけです。

データベースソフトを導入するならば,
特定の環境でないと使えないとかではなく,
なるべく広い範囲の環境で使えるものを作りたいと思っていました。
そうしたおり,
ファイルメーカーのiOS版(のようなもの)が無料になるというニュースを目にして,
「これはいい!」と思いました。
ファイルメーカーはもともとWindows,Macのどちらでも使える製品である上に,
やろうと思えばiPhoneやiPadでもそのデータベースを利用することが出来るというわけです。
これは大変夢のふくらむ話です。

そんなわけで2012年10月にファイルメーカーを購入し,とりあえずシステムを作ってみて同年11月から実戦投入。
実務で使いながら少しずつ修正を加えて現在に至る,という状態です。

ファイルメーカーというソフトのいいところは,
画面のデザインの微調整等もマウスで直接できますので,
直感的な操作でシステムを作ることができるということがあると思います。
その他特別プログラミングのようなことをしなくても,
それなりにきちんと動作するものが出来上がるという点もとてもありがたいです。
システムの設計,修正が容易なので,とりあえずのプロトタイプをつくってみて,
適宜修正を図るというやり方が十分可能です。












どんなメリットがあるのか

1 同じ情報を繰り返し入力するという事態を回避して省力化を実現
 一度入力した情報が再度必要という場合は,自動的に入力された状態にできます。

2 情報の一元管理
 自分で作成したデータベースには,関係者とのやりとりの記録(いつ,誰と,どんな話をしたのか)や,期日の進行,やるべきこと,預り金の出納帳などなどが全て一元的に含まれているので,多少のことであればわざわざ記録を探して持ってきたり,パソコンの中でファイルを探したりということをする必要がなく,欲しい情報にすぐにアクセスすることが出来ます。

3 定型的な処理の自動化
 物事の中には,「これをやったら必ず次にはこれをやる」と決まっているものがあります。
 パソコンはこのようなものの自動処理は得意です。
 データベースソフトももちろんこのようなことはできますので,手間を減らすことができます。

具体的にどんなことができるのかということについては,
項目を分けてご紹介したいと思います。